縁がわでビール

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地震と停電、腸炎と入院、禁煙とランニング。きっかけはいつも重なってやってくる

9月はいろんなことがあって、みえる景色がめまぐるしく入れ替わった月だった。地震と停電と台風。腸炎と入院、いろんなことが重なった。

 

村上春樹の短編で「プールサイド」という作品がある。35歳を迎えた主人公の男性が人生の折り返し地点を意識するという話。仕事にも家庭にも恵まれていて家庭とは別に恋人もいる。しかし何か自分の人生に現実感を持てないでいる、というような不思議な印象の作品だ。

自分は35歳はとうに過ぎているけれど、今年40歳という節目だ。そして「二百十日」の9月にいろんなことが立て続けに起こった。はじまりの合図は何度かある。今回の合図は人生の折り返し地点の合図ではないかと思った。

 

自分はずっと「そのうち」煙草をやめたいと思っていた。「そのうち」痩せたいと思っていた。「そのうち」ちゃんと走りたいと思っていた。

でも思うばかりではじめることには手を付けなかった。あれこれと理由を探して自分以外のせいにしていた。人は物事を自分で決めているようで決めていない。でも今回をきっかけに自分はとりあえず煙草を吸わないことにした。新しいランニングシューズを買った。

入院や転職、転勤や結婚。意志の弱い人間には外的なきっかけが必要だと思う。そしてきっかけはいつも重なってやってくる。でもほんとうは転機はいつどこの瞬間にもあるんだよな。拾うか拾わないかだけで。